医学的な側面から見れば、パニック障害は決して「気の持ちよう」や「性格の弱さ」によって引き起こされるものではない。精神医学における研究では、脳内の神経伝達物質のバランス乱れや、危険を感じ取る警報システムの過剰反応が主な原因とされている。日本精神神経学会のガイドラインにおいても、適切な初期対応と専門医によるアセスメントの重要性が強調されている。
厚生労働省が公表するメンタルヘルス関連情報においても、パニック障害は一生のうちに数十人に一人が経験し得る一般的な疾患として位置づけられている。早期に適切な治療を開始すれば回復の可能性は極めて高く、周囲の正しい知識と理解が本人の復帰を後押しする最大の要素となる。芸能人が病名を公表し正しい医学的知見を発信することは、社会全体のヘルスリラシー向上に貢献している。