現代の玉ねぎ栽培では、地温確保・雑草抑制・土壌水分の保持を目的として「黒マルチ」や「穴あきマルチ(玉ねぎ専用マルチ)」を使用するのが一般的です。しかし、菜園ユーザーの間で頻繁に交わされるのが「マルチを張っていると追肥がやりにくい」という悩みです。
農業現場の実態調査や愛好家のコミュニティ検証から導き出された、マルチ栽培における効果的な追肥テクニックは以下の3パターンです。
1. マルチの植え穴に「ひとつまみ」ずつ投入する
小規模栽培や家庭菜園で最も確実な方法です。化成肥料を指先でひとつまみ(約3g)取り、苗の根元から少し離した植え穴の隙間にパラパラと落とし込みます。その後、軽く指で土と混ぜ合わせ、上からジョウロで散水して肥料成分を土中に浸透させます。
2. マルチの裾(条間・畝の肩)をめくって施肥する
株数が多い露地菜園の場合、植え穴一つひとつに投入するのは大変な労力となります。この場合、2月〜3月の追肥ではマルチの両端(畝の裾)を軽くめくり、通路や畝の側面に化成肥料を平米あたり約40g筋状に散布して土を被せ、マルチを戻します。玉ねぎの根は春になると畝全体に広く伸びているため、側面の施肥でも十分な養分を吸収できます。
3. 速効性の液体肥料をマルチの上から葉面散布・灌水する
穴が小さく固形肥料が入りにくい場合や、2月の寒さで生育がやや遅れている株に対しては、500〜1000倍に希釈した野菜用液体肥料をジョウロでマルチの上からたっぷり水やり代わりに注ぐ手法が極めて有効です。即効性があり、根に直接吸収されるためムラのない肥大を促せます。