昆虫愛好家コミュニティや現地フィールドワーカーの記録によると、コクワガタの成虫が野外で活動する期間は日本の甲虫類の中で極めて長く、5月下旬から10月上旬まで観察されます。最盛期は梅雨明け直後の6月下旬〜8月上旬ですが、気温が20℃を超える初夏や秋口でも普通に樹液に集まります。
採集場所としては、クヌギ、コナラ、ヤナギ、ハルニレなどの樹液が出ている樹木が主戦場です。コクワガタのメスは非常に用心深い性格をしており、オオムラサキやスズメバチ、カブトムシなどの大型昆虫がいるオープンな樹液スポットを避け、木のめくれ(樹皮の隙間)や洞(うろ)、根元の落ち葉の下に深く潜り込んでいるケースが圧倒的に多く見られます。
夜間の灯火採集(街灯採集)においては、飛翔性の高いメスが街灯下の地面や自動販売機の裏側に落ちている場面に頻繁に遭遇します。現地で採集する際は、ピンセットや細い掻き出し棒を持参し、樹皮を傷つけないよう注意深く隙間を確認するのが成果を伸ばすコツです。