赤ちゃんの大泉門が動く真相|凹みや腫れの危険サインと閉じる時期を解説

赤ちゃんの大泉門が動く真相|凹みや腫れの危険サインと閉じる時期を解説

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大泉門は「赤ちゃんの頭蓋内の圧力を示す圧力計」として、小児科医が診察室で真っ先に触診する重要バロメーターだ。平時の状態は「周囲の骨と同じ高さか、ごくわずかに柔らかくくぼんでいる程度」が基本である。注意すべきは、目に見えて状態が変化した瞬間だ。

まず警戒すべきは大泉門が凹む原因と脱水症状の連動だ。激しい下痢や嘔吐、高熱による発汗、あるいは哺乳量の急激な低下によって体内の水分量が不足すると、循環血液量と脳脊髄液が減少し、大泉門が目に見えて深く陥没する。赤ちゃんの身体は体重の約70〜80%が水分で構成されており、脱水の進行速度は大人の数倍に達する。おしっこの回数が半日以上減っている、泣いても涙が出ない、口の中が乾燥しているといった徴候と大泉門の顕著なへこみが重なった場合、点滴による補液を視野に入れた迅速な受診が必要だ。

次に注意を要するのが大泉門の膨らみと受診目安だ。泣いている最中やいきんでいる時に一時的に盛り上がるのは、腹圧や胸腔内圧の上昇に伴う一過性の生理現象であり、泣き止んで安静になれば元に戻るため心配はない。しかし、安静にして縦抱きにしている状態でも大泉門がドーム状にパンパンに盛り上がっている場合、頭蓋内圧亢進症が強く疑われる。

発熱を伴って膨隆している場合は細菌性髄膜炎や脳炎、熱を伴わない膨隆では水頭症や硬膜下血腫といった重篤な中枢神経系疾患の兆候である可能性が極めて高い。「抱っこしても激しく泣き叫ぶ」「明らかに大泉門が硬く膨らんでいる」という異常を捉えたら、夜間であっても迷わず救急窓口へ走るべき局面だ。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。