モンストアニメの黎明期、毎週土曜日にモンスト公式YouTubeで最新話が公開されるたび、動画のラストや劇中に散りばめられた暗号を解き明かす「解放の呪文」探しがSNS上で大きなトレンドとなっていました。正解の合言葉をゲーム内の専用画面に入力するだけで、オーブや獣神玉、限定キャラクターなどが即座に受け取れる画期的なプロモーションでした。
しかし、このシステムは惜しまれつつもサービスを終了しました。ゲーム業界の取材データや公式発表資料を紐解くと、そこには単なるゲーム内イベントの終了にとどまらない、モバイルアプリ市場全体のプラットフォーム規制問題が存在していました。
最大の転換点となったのは、Apple社が定める「App Store Reviewガイドライン」の厳格化です。アプリ外で入手したコードやキーワードを用いてゲーム内アイテムを付与する仕組み(シリアルコード機能など)が、プラットフォーム側の決済手数料や公平性を損なうとして世界的に制限対象となりました。これにより、モンストを含む多くの国内主要タイトルが、アプリ内での直接コード入力機能を廃止せざるを得ない状況へと追い込まれたのです。
運営元であるMIXIはその後、ユーザー体験を損なわないよう、ゲーム内のミッション連動やWebブラウザ経由の「MIXI ID連携ポータル」へと特典付与の仕組みを全面的に再構築しました。かつてのアニメ合言葉は、デジタルコンテンツの配信モデルが過渡期にあった時代を象徴するレガシー機能だったと言えます。