Amazonでマスクの価格を検索した際、同じ商品であるにもかかわらず日によって、あるいは出品者によって数倍の価格差が生じる現象は日常的に観測されています。この価格乱高下の舞台となっているのが、外部の事業者や個人が自由に出品できるAmazonマーケットプレイスです。
Amazon公式(Amazon.co.jp)が自ら仕入れて販売・発送する直販在庫が完売すると、商品ページ(カートボックス)の優先権がサードパーティ出品者に移行します。このとき、需要の急増を察知した出品者たちが価格を吊り上げる、あるいは「相乗り出品」を行う複数業者の価格自動追従ツールが誤作動・過熱を起こすことで、一瞬にして通常数百円のマスクが数千円から1万円超へと高騰する事態が発生します。
報道各社の取材データや業界関係者の証言によると、価格変動のトリガーとなる主な要素は以下の4点に集約されます。
第1に、テレビ報道やSNSのバズによる突発的な需要の集中。第2に、競合セラーの在庫切れに伴う独占的値付け。第3に、自動 repricing(価格自動改定)ソフトウェアのアルゴリズム競合。そして第4に、転売目的の買い占め業者による意図的な供給絞り込みです。これらの要因が複雑に絡み合うことで、短期間での異常な価格急騰が引き起こされます。