奄美大島の観光通が空港到着直後、あるいは最終日の直前に必ずレンタカーを走らせる場所があります。龍郷町に鎮座する巨大ディスカウントスーパー「ビッグツー奄美店」です。広大な店内に足を踏み入れると、中央通路に巨大なお土産特設コーナーが整備されており、その充実度は島内屈指を誇ります。
ビッグツー奄美店ばらまきお土産の調達における最大のメリットは、島内全域の蔵元や菓子工房から直送された商品が、ほぼ卸値に近い定価で手に入ることです。空港やホテルの売店では化粧箱に入って1,500円前後で売られている焼き菓子が、同等以上のボリュームの袋入りパッケージとして700円前後で並んでいます。職場や友人グループへ気兼ねなく配りたい旅行者にとって、圧倒的なコスト削減を実現できる聖地と言えます。
一方、観光客があまり立ち寄らない名瀬市街地の生活密着型スーパー「グリーンストア」も、見逃せない奄美大島地元スーパー穴場お土産の宝庫です。ここでは、観光客向けに加工されていない「島味噌」や「粒味噌」、家庭料理に欠かせない「キビ酢」や「黒糖粒」が、島民の日常価格で販売されています。調味料コーナーに並ぶ無添加のパパイヤ漬けや島らっきょうの塩漬けは、奄美の食文化をそのまま自宅の食卓で再現したい料理好きにとって、最高のお宝となります。
さらに見逃せないのが、奄美伝統発酵飲料みき購入場所としてのスーパーの役割です。「みき」はお米、さつまいも、白砂糖を発酵させた伝統的な神酒由来の飲み物で、豊富な乳酸菌を含んでいます。観光地の土産物店では賞味期限の長い加熱処理済みの缶入り商品が主流ですが、地元スーパーのチルド飲料コーナーには、竹山食品や花田ミキ店などが手掛ける「要冷蔵の生きた生みき」が並びます。発酵が進むにつれて酸味が増していく独特の風味は、現地スーパーのチルド棚でしか手に入らない極めて希少な味覚体験です。