Smap「この瞬間、きっと夢じゃない」解剖|北京五輪から響く涙の理由

Smap「この瞬間、きっと夢じゃない」解剖|北京五輪から響く涙の理由

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「この瞬間、きっと夢じゃない」の発売日は2008年8月13日。北京五輪の開幕(8月8日)直後という絶妙なタイミングで世に放たれました。オリコン週間シングルランキングで見事に首位を獲得し、SMAPにとって通算11作連続、43作目のシングルとして輝かしい記録を残しています。

本作の最大の転換点は、楽曲制作陣の抜擢にありました。作詞・作曲を担ったのは、当時メジャーデビュー直後であった仙台在住の4人組ロックバンドHi-Fi CAMP。編曲はSMAPの数々の名曲を手掛けてきた長岡成貢が担当しました。国民的スーパーグループの五輪勝負曲に、あえて新進気鋭のインディーズ出自に近いロックバンドを起用した背景には、既成のポップスにはない「剥き出しの焦燥感と疾走感」を取り込む明確な意図がありました。

当時の音楽プロデュース関係者の証言によると、制作陣に提示されたテーマは「スタジアムを煽る祝祭歌ではなく、孤独なスタートラインに立つ者に寄り添う歌」だったと伝えられています。Hi-Fi CAMPが紡ぎ出したデモテープは、繊細なピアノのアルペジオと切迫感のあるメロディラインが同居しており、メンバー全員が即座に起用を支持したと言われています。

松本 悠斗
著者

松本 悠斗

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。