1992年生まれは最悪の世代?不遇の真相と2026年のリアルな現在地

1992年生まれは最悪の世代?不遇の真相と2026年のリアルな現在地

1992年生まれは最悪の世代?不遇の真相と2026年のリアルな現在地の真相について、専門知識を基に徹底解説します。

ここでメディア的なステレオタイプに対する「誤解の是正」が必要です。「1992年生まれ=最悪の悲劇」という物語は、ネット上で誇張されている側面も否定できません。

最大の盲点は、大学卒業時(2015年春)の就職環境です。1990年代後半から2000年代前半の「就職氷河期世代」や、2008年秋のリーマンショック直後に就活を迎えた「プレッシャー世代(1987〜1991年生まれ前後)」と比較すると、2015年卒の大卒有効求人倍率は1.61倍まで回復していました(リクルートワークス研究所調査)。就職市場の数字だけを切り取れば、彼らは最悪の底を脱したタイミングで社会に出ており、氷河期のような構造的失業には直面していません。

また、「コロナ禍就活」の当事者として語られることがありますが、大卒ストレート就職の場合、2020年春のコロナ禍直撃時に彼らはすでに社会人6年目の中堅層でした。就活そのものがオンライン化で混乱した世代ではなく、むしろ「既存の業務プロセスをデジタルへ移行させる実務部隊」として最前線で負荷を背負ったのが実態です。ネット上では時系列が混同され、あらゆる災難がひとまとめに語られがちである点には注意が必要です。

林 結菜
著者

林 結菜

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。