美容クリニックのカウンセリング現場やSNS・掲示板(知恵袋やX)の生の声に耳を傾けると、増量によるバストアップを試みた女性たちの苦悩が浮き彫りになります。
「バストアップのために毎日揚げ物や白米を詰め込んで4キロ増やしたが、増えたのは下腹と二の腕の肉だけ。元のブラをつけるとアンダーバストがきつくなり、トップとの差が縮まって逆にカップ数が落ちた」(20代後半・会社員の手記より)
このように、バストアップと体重増加の真相において最も警戒すべき落とし穴は、「アンダーバストの肥大化」です。ブラジャーのカップ数は「トップバストとアンダーバストの差寸」で決定されます。全体的に太って肋骨周りや背中に脂肪がつくと、トップが多少増えてもアンダーも同様に太くなるため、サイズ表記上は全く変化しない、あるいはサイズダウンするという現象が頻発します。
また、急速な体重増加に伴い「太ると胸が痛い原因が分からない」と不安を訴える女性も少なくありません。この痛みの正体は、急激に膨張した脂肪細胞によって乳腺周辺の知覚神経や毛細血管が圧迫されること、または女性ホルモンの変動によって引き起こされる局所的な乳腺浮腫です。さらに、重くなったバストの重量を支えきれず、クーパー靭帯への影響として牽引痛が生じているケースもあります。一度伸びてしまったコラーゲン繊維であるクーパー靭帯は元に戻らないため、組織への過度な負担は将来的なバストの下垂を招く引き金となります。