急速な知名度拡大に伴い、にくまるの周囲には真偽不明の噂がいくつも付きまとっている。ここでは代表的な2つの誤解について、事実関係を照らし合わせて検証する。
第一の誤解は、「にくまるは大企業のバックアップを受けた完全な企業系案件アカウントである」という噂だ。動画のクオリティがあまりに安定していることから、「裏に大手広告代理店やVTuber事務所がついており、中の人は雇われタレントにすぎない」という陰謀論めいた説が定期的に浮上する。しかし、活動初期からのドメイン取得履歴やメタデータの変遷、制作クレジットの推移を追跡すると、初期は完全な個人運営としてスタートしており、規模拡大に伴って外部のフリーランス動画編集者やデザイナーを業務委託で巻き込む形でスケールさせた形跡が確認できる。企業主導の作られたブームではなく、草の根の個人クリエイターが組織化を進めたプロセスこそが真相である。
第二の誤解は、「他クリエイターのネタを盗用(パクり)している」という疑惑だ。ショート動画の世界ではトレンドのフォーマットや音声が高速で模倣されるため、似たような構成の動画が同時多発的に発生する。にくまるの動画に対しても「〇〇氏のオマージュではないか」と騒ぎ立てるユーザーが存在したが、該当する先行動画とのタイムスタンプや着眼点を比較すると、海外トレンドを日本向けにローカライズ・再解釈したものであり、著作権侵害に該当するような悪質な剽窃は認められない。むしろトレンドの潮流を察知し、自らの文脈に落とし込む嗅覚の鋭さが、誤解を生むほどのスピード感につながっている。