指定された期日に地震が起きない最大の原因は、そもそも現代の科学水準において地震発生の直前予知が確立されていないという絶対的な事実に帰着します。
予言者が語る「神のお告げ」「夢日記」「直感」はもちろんのこと、最先端の地震学者であっても「2026年〇月〇日にマグニチュード8の地震が起きる」といったピンポイントの予測は下せません。気象庁の公式見解でも、地震の発生を「日時・場所・規模」の3要素すべてを高い精度で特定して事前に予告することは現在の科学技術では不可能であると明確にアナウンスされています。
地下数十キロメートルで進行するプレート境界の摩擦や断層破壊のメカニズムは、無数のパラメータが複雑に絡み合う非線形な現象(カオス系)です。微小な岩石の破壊がそのまま大規模破壊に発展するか、それとも微小地震のまま収束するかを事前に判定する決定論的な前兆現象は見つかっていません。つまり、地震予知が不可能な理由は科学技術の怠慢ではなく、地球物理学的な自然現象の本質によるものです。根拠のない前提から出発している以上、予言が外れるのは統計学的な必然といえます。