インターネット上の掲示板や回顧記事では、「近鉄百貨店東大阪店は閉店して無くなった」と過去形で語られるケースが後を絶ちません。しかし、これは半分正しく、半分は完全な誤解です。2010年に営業を終了したのは「ヴェルノール布施に出店していた旧店舗」であり、近鉄百貨店東大阪店は現在も布施駅直結の地で力強く営業を継続しています。
現在の店舗が存在するのは、近鉄布施駅の高架下商業施設である「ロンモール布施(東大阪市長堂1丁目1-1)」です。旧店舗のような巨大な衣料品フロアや美術品画廊といった重厚長大な百貨店設備は持たず、現代の生活者が求めるニーズに合わせて業態を劇的にトランスフォーメーション(構造転換)させました。
現在のフロア構成は、百貨店の最大の強みである「食」に特化しています。老舗の和洋菓子銘店や惣菜売場、ギフトサロン、商品券売場といった贈答・デパ地下機能を維持しつつ、成城石井や無印良品500、ユニクロといった高い集客力を持つ有力テナントとシームレスにつながる導線を構築しました。お中元・お歳暮などの進物需要を確実に押さえながら、毎日の通勤・帰宅時に上質な惣菜やスイーツを手軽に購入できる「駅直結型高付加価値デイリーストア」として、地域住民の生活インフラに深く定着しています。