他人の目線が四方八方から飛び交う現代社会で、キョロ充と呼ばれる人々に共通するのは、強烈な孤立への恐れだ。彼らは常に周囲を見回し、声の大きい「中心人物」の意見に即座に同調する。自分の意見や本当の好みを主張することは滅多にない。万が一自分の発言が場の空気を乱し、集団から弾き出されることを何よりも恐れているからだ。
スマートフォンの画面越しでもその行動様式は顕著にあらわれる。LINEのグループチャットでは、誰かが発言した直後に最も早くスタンプを押し、相手の反応を過剰に伺う。タイムラインの反応を気に病み、誰かが集まりを開けば呼ばれていなくても察して参加しようと空気を読みすぎる。対人心理学の観点から見れば、これは「拒絶回避行動」の極端なあらわれと言えるだろう。