安野モヨコ(本名:庵野百代子)は、1971年3月26日、東京都杉並区に生まれました。高校在学中の1989年に少女漫画誌『別冊フレンド』の増刊枠で漫画家デビューを果たしています。
彼女の特異な美意識の源流には、家庭環境も大きく関わっています。日本を代表する漫画家であり、『黄桜』のカッパのキャラクターなどで知られる小島功氏は実の叔父にあたります。幼少期からプロの描く線画や画材に親しみ、肉感的なエロティシズムや粋(いき)の感覚を日常的に目にして育ったことが、彼女の描く女性像の色気やシャープな造形感覚の土台となりました。
岡崎京子氏のアシスタントを務めた経験も、彼女のストーリーテリングと時代性を捉える感覚に決定的な影響を与えています。1995年にスタートした『ハッピー・マニア』の大ヒットにより時代の寵児となった彼女は、カルチャーシーンのフロントランナーとして走り続けてきました。