家庭によって常備されている調理家電や設備は異なる。オーブントースター以外の熱源を用いた場合、仕上がりや手間にどのような違いが出るのか。編集部では主要な加熱手段について、温度プロファイルと仕上がり品質の検証を実施した。
検証結果から明らかなように、2026年現在普及が進むノンフライヤーケンタッキーの活用は、トースターを凌駕するサクサク感を生み出す。熱風が庫内を高速循環するため、衣の表面にある余分な油をバスケットの底へと落としながら、均一に脱水・加熱できるのが強みだ。
また、トースターがない家庭では魚焼きグリル温めも有力な選択肢となる。魚焼きグリルは立ち上がりが早く、直火の放射熱によって短時間で衣をクリスピーに焼き上げられる。ただし、直火特有の強い熱によってスパイスが炭化しやすいため、上に軽くアルミホイルを被せて焦げを防ぎ、最後の数十秒だけホイルを外してパリッと仕上げるのが現場のプロの技だ。
手軽な器具として見逃せないのがフライパン温め直しである。油を一切引かずにテフロン加工のフライパンにチキンを乗せ、極弱火で蓋をして内部をじんわり温めた後、蓋を外して中火でチキンの皮面を押し当てるように焼く。ドラム(脚)のような丸みのある部位は転がしながら熱を加える手間がかかるが、平たいサイ(腰)やリブ(あばら)であればトースターに匹敵する香ばしさが手に入る。