企業のITサポート窓口やドキュメント制作の現場において、後工程で最もトラブルを引き起こしやすいのが「場当たり的なEnter連打やスペースキーによる行間調整」です。
Wordの基本ロジックを理解しないまま、空行を作ってフォントサイズを小さくすることで擬似的に行間を詰めようとするケースが散見されます。しかし、この方法で作られたファイルは、閲覧するPCの環境(ディスプレイ解像度やプリンタードライバーの差異)、あるいはWindowsとMac間でのファイル共有時にほぼ100%レイアウト崩れを起こします。文字の追加や削除を行った際にも後続ページ全体の改ページ位置がずれてしまい、再編集に膨大な時間を奪われる結果となります。
また、「Wordの行間変更ができない」と訴えるユーザーの多くが、文書全体を一括で変更しようとして「レイアウト」タブの「ページ設定(行数と文字数)」を誤って操作し、既存のスタイル設定と競合を起こしています。文書全体の行間を一括設定する際は、「Ctrl + A」で全選択した上で段落設定を開くか、後述するスタイルの変更からベースフォントを定義するのが、破綻を防ぐ最も安全なアプローチです。