普段の頭痛や生理痛で「ロキソニン(ロキソプロフェン)」や「イブ(イブプロフェン)」を愛用していた人は多くいますが、これらはNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)に分類され、妊娠中の取り扱いがアセトアミノフェンとは根本的に異なります。
NSAIDsは痛みの原因物質であるプロスタグランジンの生成を強力に抑えますが、この成分は胎児がお腹の中で呼吸を代行するための重要血管である「動脈管」を開いたまま維持する役割も担っています。妊娠中、特に妊娠後期にNSAIDsを服用すると、胎児の動脈管が早期に収縮・閉塞してしまい、胎児循環持続症や心不全、腎機能低下による羊水過少症など、命に関わる重篤な事態を招く危険性があります。
妊娠後期におけるNSAIDsの服用は添付文書上でも「禁忌」に指定されています。「自宅に余っていたから」と自己判断でロキソニンなどを口にする行為は絶対に避けなければなりません。