創作意欲の刺激源として、メディアの活用法も洗練されてきた。NHK Eテレの人気番組『ノージーのひらめき工房』が見せる自由闊達なアプローチは、家庭や園の工作コーナーに大きな地殻変動を起こしている。決められた手順をなぞるのではなく、「ひらめき」を形にする面白さが画面越しに伝播する。
さらに、保育者たちの情報収集の現場ではPinterestのビジュアル共有が定着した。海外の斬新なクラフト事例や、身近な廃材を洗練されたアートへ転換するアディアが瞬時に手に入る。エッグカートン(卵パック)の窪みを切り抜いてコロンとした丸みを表現したり、木の枝を拾ってきて止まり木に見立てたりと、造形あそびのボキャブラリーは爆発的に広がった。
流行を取り入れつつも、大切なのは子ども主体の編集作業だ。SNSの「映え」を大人が満足させるための工作になってはならない。子どものひらめきとトレンドの素材がぶつかり合った瞬間にこそ、唯一無二の表現が生まれる。