行間設定を「1.0行」や「最小値」に指定しているにもかかわらず余白が縮まらない場合、フォントや文字そのものではなく、Wordが標準で敷いている「行グリッド線」の制約を疑う必要があります。
Wordの初期設定では、便箋の罫線のように目に見えないグリッド線がページ全体に配置されています。標準のフォントサイズ(10.5ポイント)であれば1本のグリッド線内に収まりますが、見出しなどで11ポイントや12ポイントに拡大した瞬間、文字の高さが基準値をミリ単位で超過します。その結果、Wordの自動補正機能が働き、文字が「次の次のグリッド線」へと強制的に送られてしまい、見た目上の行間が突然2行分(約2倍)に拡大してしまうのです。
このトラブルを解消する第一歩は、段落設定からグリッド線への吸着を無効化することです。行間を狭くしたい段落を選択した状態で右クリックし、「段落」メニューを開きます。「インデントと行間隔」タブの下部にある「1ページの行数を指定時に文字を行グリッド線に合わせる」のチェックを外すだけで、不自然に広がっていた隙間が瞬時に引き締まります。