本作のストーリーに関して、今なおインターネット上で散見される誤解が「武智大和が澪奈をビルから突き落として殺害した」という解釈です。
劇中第8話から第9話にかけて公開された監視カメラ映像では、武智が澪奈を連れ去りビルへ入っていく姿が映し出され、視聴者も生徒も武智を「殺人犯」だと確信しました。しかし、これは柊が郡司刑事(椎名桔平)や元恋人の相楽文香(土村芳)の協力を得て作成した巧妙なフェイク動画でした。
柊があえて偽の動画で武智を殺人犯に仕立て上げた理由は二つあります。一つは、武智に自らのフェイク動画で人を破滅させた恐怖を骨の髄まで味わわせること。もう一つは、「ネット民が確証のない映像を鵜呑みにして、いとも簡単に集団リンチへ加担する危うさ」を証明するためでした。武智は極めて悪質な犯罪者ですが、澪奈の直接の死因は彼による物理的な殺害ではなく、ネット空間に満ちた無数の悪意だったのです。