結婚式のご祝儀の渡し方完全版!受付の挨拶・袱紗の向きと最新マナー

結婚式のご祝儀の渡し方完全版!受付の挨拶・袱紗の向きと最新マナー

結婚式のご祝儀の渡し方完全版!受付の挨拶・袱紗の向きと最新マナーにまつわる最新トピックを詳しく紐解きます。

ご祝儀袋を包む袱紗の扱いには、日本の伝統的な空間意識と相手への配慮が凝縮されています。慶事(お祝い事)における袱紗の包み方は「右開き」が不変のルールです。弔事(お悔やみ事)では「左開き」となるため、この左右の反転を誤ることは重大なマナー違反に直結します。

爪付き袱紗や風呂敷タイプを使用する場合、まず袱紗をひし形に広げ、中央よりやや左寄りにご祝儀袋を置きます。左、上、下、右の順に折り込み、最後に右側の余りを裏へ折り返すことで「右開き」が完成します。近年広く普及しているポケット型の金封袱紗であれば、右側へ開く向きに差し込むだけで完了するため、所作に不安がある人には合理的です。

そして現場で最も間違いが多発するのが、手渡す際の回転方向と向きです。受付台の前で袱紗から取り出した時点では、ご祝儀袋の正面は自分を向いています。これをそのまま差し出すのではなく、時計回りに180度回転させて、相手から見て水引や表書きの文字が正しく読める向きに整えなければなりません。

なぜ「時計回り」なのかという疑問に対しては、文化人類学的な身体技法が背景にあります。古来より日本の礼法において、右利きの動作を基準とした時計回りの回転は「陽(生・祝祭)」のエネルギーを巡らせる清浄な動きとされてきました。逆に反時計回りは弔事や後退を想起させる忌み筋とみなされる地域も多く存在します。

回転させた後は、開いた袱紗を素早く手際よく四つ折りに畳み、その畳んだ袱紗をご祝儀袋の下に敷きます。つまり、袱紗を「お盆(切手盆)」の代わりとして機能させ、両手を添えて「どうぞお納めください」と差し出すのが、格式高い正式な手渡し手順です。

渡辺 美咲
著者

渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。