2026年現在、ニューヨーク大学(NYU)に通いながら異例の存在感を放つのが、三男のバロン・トランプだ。2メートルを超える圧倒的な体躯と冷静沈着な立ち振る舞いは、過熱するメディア報道の中でもひときわ目を引く。かつて幼少期にホワイトハウスでカメラをはにかんで見つめていた少年は、いまや父親の選挙参謀たちも一目を置く「若者層マーケティングの最高戦略家」へと成長した。
特筆すべきは、若年男性層に向けた情報戦における彼の嗅覚だ。主流メディアを嫌うZ世代がどのポッドキャストを聴き、どんな暗号資産コミュニティで情報交換をしているかを熟知するバロンは、トランプ陣営に人気配信者との単独インタビューを次々とセッティング。テレビCMに数百万ドルを投じる従来の選挙戦術をあざ笑うかのように、若い有権者の票をさらっていった。大学のキャンパスでは警護官に囲まれながらも静かなプライベートを保つが、彼の発言一つがTikTokやX(旧Twitter)で即座にトレンド入りする現象は収まる気配を見せない。