「ハヤシライスにチョコを入れる」というアレンジは一般的になりつつありますが、選ぶ銘柄や投入するタイミングを誤ると単に甘ったるい仕上がりになってしまいます。ここで重宝するのが、高カカオ帯の製品による隠し味チョコレート効果です。
カカオ分70%以上のダークチョコレートには、ポリフェノール由来の上質な渋みと苦味、豊かな油脂分が含まれています。4人前のハヤシライスに対して1〜2片(約5〜10g)を火を止める直前に溶かすだけで、じっくり炒めたカラメルのような深みと、ソースの美しい照りをもたらします。子ども向けにまろやかさを出したい場合はミルクチョコレートでも代用できますが、大人向けのビターな仕上がりを目指すなら高カカオ一択です。
さらに、より手軽に香ばしさを足す裏技がインスタントコーヒー隠し味の活用法です。フリーズドライタイプのコーヒー粉末を、ルーを溶かす段階で小さじ1/2程度投入します。入れすぎると苦味が勝ってしまうため微量が鉄則ですが、このわずかなほろ苦さが煮込み不足のルーに「洋食屋の火入れ感」を擬似付与し、驚くほど本格的な仕上がりに変化させます。