両国の力関係を測るうえで、まず確認すべきはこれまでの対決の歩みです。世界各国の公式対戦記録を振り返ると、スペイン代表とペルー代表のA代表同士の激突は決して頻繁ではなく、過去に数回行われた国際親善試合に限られています。記録上のスペイン対ペルーの対戦成績は、いずれもスペインが白星を収めており、ペルーにとっては未だ破れぬ欧州の高い壁として立ちはだかっています。
記憶に残る対決として挙げられるのが、2008年5月にウエルバで行われた親善試合です。スペインがEURO2008を制して世界最強への階段を駆け上がる直前に行われたこのゲームでは、スペインが主導権を握り続け、ダビド・ビジャやジョアン・カプデビラの得点によって2-1で競り勝ちました。ペルーもホセ・パオロ・ゲレーロの気迫溢れるプレーなどで食い下がったものの、終盤の試合巧者ぶりに屈する形となりました。さらに遡る2004年の対戦でもスペインが2-1で勝利しており、スペイン対ペルーの過去データを紐解く限り、スペイン側の勝率100%という明確な優位性が数字に表れています。
サッカー界における欧州と南米のパワーバランスを見ても、直近のデータはスペインの充実ぶりを如実に物語っています。個々の市場価値や所属クラブの格付けにおいて大きな開きがあることは否定できず、ペルーがいかにしてこの「数字上の絶望的な溝」を埋めるかが戦術的な最大の焦点です。