特定の食品を「善」か「悪」かで二元論的に捉えてしまう心理現象を、栄養学の世界ではフードファディズムと呼びます。白砂糖を「体に毒」と恐れたり、三温糖を「奇跡の健康食材」と崇めたりするのは、どちらも本質を見誤る原因となります。
大切なのは、自身のライフスタイルと作りたい料理の目的に合わせて、最も合理的な選択肢を取ることです。各砂糖の特性を踏まえた判断基準を提示します。
【三温糖を選ぶべき人・適した用途】:
- 和食の煮物、佃煮、すき焼き、照り焼きを頻繁に作り、お店のようなコクと深みを出したい人
- サツマイモやカボチャの煮付けなど、香ばしさを引き立てたい根菜料理を好む人
- 料理ごとに複数の砂糖を使い分ける余裕があり、味の差別化を楽しみたい人
【三温糖を避けて上白糖やグラニュー糖を選ぶべき人】:
- 「健康のため、カロリーオフのため」という理由だけで三温糖を買おうとしている人(数値差はないため割高になるだけです)
- 生クリームのホイップ、マカロン、シフォンケーキなど、美しい白色と繊細な風味を保ちたい洋菓子作りがメインの人
- 調味料のストックを増やさず、1つの砂糖で家庭内のあらゆる料理をシンプルに完結させたい人