大阪大学外国語学部の歴史を語る上で欠かせないのが、旧大阪外国語大学との統合と、その後のキャンパス移転の軌跡です。
2007年の統合以降、長らく使われていた箕面市粟生間谷の旧キャンパスは、緑豊かで静穏な環境だった反面、最寄り駅から路線バスで20〜30分を要し、冬は厳しい冷え込みに見舞われる「陸の孤島」として知られていました。他学部の学生が集う豊中キャンパスや吹田キャンパスとの行き来も負担が大きく、課外活動や総合大学ならではの学際的交流において物理的なハンデを抱えていたのが当時の実態です。
この状況を一変させたのが、2026年の箕面船場新キャンパスへの移転と、2026年の北大阪急行線「箕面船場阪大前駅」の開業でした。
地下鉄御堂筋線との直通運転により、新大阪駅から約17分、梅田(大阪駅)から約23分でキャンパス地下へダイレクトにアクセス可能となりました。キャンパス内には箕面市立船場図書館や箕面市立文化芸能劇場が合築され、約71万冊の蔵書(旧外大から引き継がれた貴重な洋書・地域研究資料を含む)を誇る知の拠点として生まれ変わっています。
在学生への独自取材や手記では、次のような生の声が寄せられています。
「粟生間谷時代を知るOBの先輩からは通学の苦労を散々聞かされていましたが、新キャンパスは駅を出てエスカレーターを上がればすぐ研究棟。梅田での就活やインターン、他大学との交流も劇的にスムーズになり、生活のクオリティが段違いです」(学部3年・中国語専攻学生)
「最新の都市型高層キャンパスで設備は極めて近代的。ただ、グラウンドや体育館などの運動施設がコンパクトになったため、大がかりな体育会系部活動の拠点は豊中キャンパスがメインになります。1年次の全学共通教育科目は豊中キャンパスへ通うため、キャンパス間移動のスケジュール管理は依然として意識する必要があります」(学部2年・スペイン語専攻学生)
ハード面の刷新は学生のモチベーション向上だけでなく、優秀な教員陣の招聘や産学官連携プログラムの誘致にも寄与しており、学内の活気は旧キャンパス時代とは比較にならないレベルへと押し上げられています。