遺体が一切残されていない「死体なき殺人」は、本来であれば警察の立件が極めて困難な事件でした。事件解決の突破口となったのは、遺体解体を手伝わされていた元従業員・中岡洋介(仮名)の自白と詳細な証言です。
中岡自身も関根から「裏切れば家族も同じ目に遭わせる」と脅迫され、恐怖に支配されて犯行に加担していました。逮捕後の中岡の供述に基づき、警察が山林や川底を大規模捜索した結果、微細な骨片や被害者の所持品の一部が発見され、科学捜査によって被害者の特定に成功。鉄壁と思われた「完全犯罪」のシナリオは崩壊しました。
中岡は死体損壊・遺棄などの罪で起訴され、懲役3年の判決を受けて服役。出所後は事件の手記を発表し、関根の異常な支配の手口を克明に語っています。