法隆寺五重塔の高さは何メートル?倒れない免震の秘密と東寺比較を解明

法隆寺五重塔の高さは何メートル?倒れない免震の秘密と東寺比較を解明

法隆寺五重塔の高さは何メートル?倒れない免震の秘密と東寺比較を解明の詳細について、分かりやすい解説を取りまとめてご紹介します。

法隆寺五重塔をめぐっては、インターネット上や観光ガイドで語られる様々な伝承や俗説が存在します。現地を訪れる前に知っておくべき決定的な見どころと真相を整理します。

塔の最頂部にある金属製の相輪を見上げると、巨大な鎌が4本、東西南北に向けて刺さっているのが確認できます。これには「聖徳太子の怨霊を封じ込める呪術」「物部氏の祟りを防ぐ結界」といったオカルト的な俗説が語られることがありますが、建築史および寺伝における実態はより現実的です。古来、鉄の鎌は鋭利な刃物として「雷(雷神)を断ち切る魔除け」と信じられており、木造高層建築にとって最大の天敵である落雷被害を防ぐための祈祷的防護具として設置されたのが真相です。

また、五重塔は外観の美しさに目を奪われがちですが、内部構造にも国宝の真髄が詰まっています。塔の初層内部(普段は金網越しに公開)には、奈良時代初期(711年)に造られた「塔本四面具(とうほんしめんぐ)」と呼ばれる国宝の塑像群が安置されています。心柱の周囲四方に粘土で作られた山岳の舞台が広がり、東面は維摩詰と文殊菩薩の問答、北面は釈迦の入滅(涅槃)、西面は遺骨(舎利)の分配、南面は弥勒菩薩の説法という、釈迦の生涯の決定的瞬間が映画のワンシーンのような立体ジオラマとして再現されています。特に北面の釈迦の死を嘆き悲しむ弟子たちの表情の生々しさは、1300年前の造形芸術の最高峰として必見の価値があります。

橋本 菜々子
著者

橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。