人気アイドルや若手俳優がブレイクするたびに、ネット掲示板やSNS上で「学生時代の卒アル写真」が突如として拡散される光景は日常茶飯事となっています。整った顔立ちを称賛されるケースがある一方、整形疑惑の検証材料にされたり、プライベートな人間関係を暴かれたりと、消費される側面は極めて冷酷です。
取材によって見えてきた卒アル写真流出の真相は、極めて身近な人間関係に起因しています。多くの流出源は、同じ学び舎で過ごした元同級生やその家族です。「有名人と同級生だった」という承認欲求を満たすための安易な投稿や、暴露系インフルエンサーへの情報提供が引き金となっています。
こうした事態は芸能人に限った話ではありません。一般人であっても、炎上騒動やトラブルに巻き込まれた際、過去の中学卒業アルバムから顔写真や本名、当時の部活動といった情報が瞬時に掘り起こされ、中学卒業アルバムを起点とした本名特定の被害に遭う事例が相次いでいます。デジタル上に一度放たれた顔写真は完全な消去が困難であり、一生消えない「デジタルタトゥー」として当事者を苦しめ続けます。
こうしたリスクを抑止するため、教育現場における中学卒業アルバムの個人情報保護はかつてない厳戒態勢に入っています。生徒の肖像権に対する同意書の事前取得はもちろん、無断転載に対する法的リスクの周知が急ピッチで進められています。