中居氏が独立を決意したジャニーズ退所経緯には、長年にわたるグループ活動への矜持と、個人としての生き方を模索する葛藤がありました。2016年末のSMAP解散後、3年以上の猶予期間を経て2026年2月に開かれた退所記者会見は、手作りのホワイトボードを用い、報道陣の質問に自らすべて回答するという異例の形式で行われました。
当時、一部の週刊誌などでは「確執による一方的な離脱」といった憶測も飛び交いましたが、実際には事務所上層部と粘り強く対話を重ねた末の円満退所でした。会見の席上、故・ジャニー喜多川氏の遺骨の小瓶をポケットに忍ばせて臨んだエピソードは象徴的であり、古巣への敬意を払いつつも、巨大組織の庇護から離れて自立する意思を公に示した瞬間でした。
そして、のんびりなかい設立理由の真相には、2015年に他界した最愛の父・正志さんへの想いが深く刻まれています。病床の父と過ごした時間の中で、「これからは自分の時間ものんびり過ごしてほしい」という願いを受け止め、事務所名に「のんびり」という言葉を冠しました。昭和・平成の芸能界をトップスピードで駆け抜けてきた中居氏が、50代を迎えるにあたって選んだ生き方そのものが、事務所設立の原点となっています。