2026年の米市場を象徴するのが、二極化の加速だ。スーパーの店頭ではコストパフォーマンスを追求した大容量パックが並ぶ一方、極上のブランド米を単杯分ずつパッケージ化した「ワンディッシュ・ライスのプレミアム市場」が急拡大している。なかには1食分で1000円を超えるような、希少品種の有機栽培米も珍しくない。
「毎日食べるものだからこそ、妥協したくない日はとびきりいいものを食べたい」。都内で働く30代の会社員はそう語る。お酒やスイーツに投資するように、米そのものにご馳走としての価値を見出す人が増えているのだ。この変化は、米の消費量が年々減少傾向にあると言われてきた日本において、予想外の市場活況をもたらしている。