子どもから直球の質問を投げかけられた際、子どもの表情や心理状態(「まだ信じていたいのか」「論理的な答えを求めているのか」)を見極めながら使い分けるべき4つの神回答パターンを紹介します。
パターン1:【まだ信じたい様子の子へ】問い返し法
「〇〇ちゃん(くん)は、どう思う?」と優しく聞き返す手法です。低学年の子どもは、友達から「サンタなんていない」と聞いて不安になり、親に「いるよ」と背中を押してほしいだけのケースが多々あります。
子どもが「私はいると思う!」と答えたなら、「お父さんもお母さんも、信じている人のところには絶対に来てくれると思うよ」と肯定してあげることで、子どもの心にある温かい世界観を壊さずに守ることができます。
パターン2:【理屈っぽくなってきた子へ】実在の事実を伝える知性派回答
物理的な疑問(「世界中の子どもに一晩で配るのは無理じゃない?」など)をぶつけてくる子には、前述の歴史と組織の仕組みを解説します。
「実はね、グリーンランドに公認のサンタクロース協会があって、世界中に本物のサンタさんがいるんだよ。でも、世界中に何億人もいる子どもたちの家にサンタさん一人では回りきれないから、世界中のお父さんやお母さんがサンタクロースから頼まれて、プレゼントを届けるお手伝いをしているんだよ」
この説明は嘘を含んでおらず、親がプレゼントを用意している事実とも矛盾しません。子どもにとっても納得感の高い極めてスマートな回答です。
パターン3:【哲学的な本質を伝える】「バージニアの手紙」の引用
1897年、アメリカの『ニューヨーク・サン』紙に8歳の少女バージニア・オハンロンから「サンタクロースは本当にいるのですか?」という手紙が届きました。当時の論説委員フランシス・P・チャーチが執筆した社説『バージニアの手紙(Is There a Santa Claus?)』は、今なお世界中で読み継がれる名文です。
「目に見えるものだけが本物じゃないんだよ。愛や思いやり、人を喜ばせたいという優しい気持ちがあるのと同じように、サンタクロースは確実に存在するんだよ」と語りかけることで、目に見えるプレゼント以上の精神的価値を教えることができます。
パターン4:【完全に気づいた子へ】「サンタチーム」への昇格宣告
証拠を突きつけられたり、真実を静かに受け止める準備ができた高学年の子どもに対して、最も感動的な効果を生むのが「秘密の共有」です。
「気づいたんだね、おめでとう。サンタクロースの秘密を知ったということは、あなたも今日から『プレゼントをもらう側』を卒業して、『誰かを喜ばせるサンタクロースの仲間』になったということだよ。今度は妹や弟、お友達を笑顔にするサプライズを一緒に仕掛ける側になろうね」
この伝え方をすることで、子どもは「騙されていた」という喪失感ではなく、「大人の仲間入りを果たした」という誇りと自己肯定感を抱くことができます。