ウェブやSNS上には、実際に現地を訪れたファンたちの膨大な一次情報が蓄積されています。ラブライブサンシャイン聖地巡礼ネットの反応をソーシャルリスニングの手法で多角的に検証すると、一般的な観光地レビューとは明らかに異なる熱量の高い言説パターンが浮かび上がってきます。
X(旧Twitter)や各種レビューサイトで最も多く見受けられるのは、「地元の方々の優しさに救われた」という人的交流に対する称賛の声です。「雨宿りをしていたら傘を貸してくれた」「カフェで頼んだみかんジュースに手書きのメッセージカードが添えられていた」「Aqoursの推しバッジをバッグにつけていたら、八百屋のおじさんが気さくに声をかけてくれた」といった証言が幾重にも投稿されています。単なる背景美術の確認にとどまらず、地元の人々と心を通わせる体験そのものが巡礼の主目的化している実態が見て取れます。
一方で、実態検証の観点からは看過できない課題やギャップも記録されています。休日の主要飲食店における1時間以上の行列や、内浦沿岸を通る県道17号線の道幅の狭さ、淡島神社の過酷な山道に対する準備不足(「サンダルで登って後悔した」という悲鳴)などです。現場を知るファンからは「内浦の夜は早い。18時を過ぎると営業している飲食店が極端に少なくなるため、夕食の確保は事前の綿密な下調べが必須」といった現実的なアドバイスが共有されています。