カラーバス(Color Bath)という表現は、直訳すると「色を浴びる」こと。特定の色彩を意識すると、その色のオブジェクトばかりが目に飛び込んでくるという観察実験に由来する。しかし、このカラーバス効果の適用範囲は単なる「色彩」にとどまらない。
新しい靴を買った後に、街中で同じブランドを履いている人を妙に見かける。英語の新しい単語を覚えた途端、海外ドラマのセリフで何度もその単語が耳に引っかかる。これらはすべて、人間が持つ選択的注意という情報処理の偏りによって引き起こされている。現実に存在する物理的な情報量は何一つ変わっていない。変化したのは、受け手であるあなたの「関心の向き」だけなのだ。