2026年に入り、一連の事件に関する初公判および被告人質問が本格化した。法廷に立った被告側は「強制的に飲ませたわけではない」「被害者も自発的にグラスを空けていた」と主張し、刑事責任の軽減を訴える場面が目立った。これに対し検察側は、サークル内の絶対的な上下関係や拒否できない雰囲気が実質的な意思剥奪にあたると指摘し、真っ向から反論を展開している。
公判で提出されたLINEのメッセージ履歴や当日の動画データには、倒れ込んだ被害者を嘲笑し、通報を躊躇する凄惨なやり取りが記録されていた。「救急車を呼べば警察が来てサークルが潰れる」という自己保身から救護措置を遅らせた実態が浮き彫りになり、被告側の主張は大きな矛盾に直面している。この裁判の行方は、今後の同種事件に対する量刑相場を決定づける重要な判例となるはずだ。