中京圏における映画試写会は、会場の性格によって大きく「都市型シネマコンプレックス」と「多目的ホール・専門試写室」の2つに大別されます。配給会社や宣伝プロモーターへの取材によると、作品のジャンルやプロモーション規模に応じて明確に使い分けがなされています。
都市型シネコンの筆頭格が、名古屋駅直結のミッドランドスクエアシネマです。全14スクリーンを備え、中部地区最大級のキャパシティを誇る同館は、東宝・松竹・東映などのメジャー配給作品におけるフラッグシップシアターとして機能しています。音響設備や座席環境が極めて優れており、監督や主演俳優を迎えた大規模な舞台挨拶付きイベントのメイン拠点として選ばれる傾向が顕著です。同様に、笹島エリアに位置する109シネマズ名古屋でも、IMAXシアターなどを活用したダイナミックな先行上映会が定期的に企画されています。
一方、古くからの映画ファンに馴染み深いのが、ホール上映や専用試写室の存在です。Web情報や現地データでも確認できるように、名古屋市内には以下のような主要拠点が点在しています。
- 愛知県産業労働センター(ウインクあいち):名古屋市中村区名駅に位置し、大ホール(約800席)や小ホールを活用した中・大規模な一般試写会が頻繁に開催されます。
- テレピアホール:東区東桜に位置し、東海テレビに隣接する文化発信拠点。放送局主導の特別試写会で多く利用される実績を持ちます。
- NAGOYA試写室:中村区名駅の錦橋ビル地下に位置する関係者・マスコミ向けの専門上映施設。一般開放されるケースは限られますが、コアな映画ファン向けの上映企画で名前が挙がることがあります。
愛知・名古屋エリアの試写会は、名駅・栄周辺の交通利便性が高いエリアに集中している点が大きな特徴であり、仕事帰りや学校帰りの来場動線が極めて計算された形でスケジュールが組まれています。