長女の聖火さんは20代半ばを迎え、長男の亘利翔さんは社会人としての第一歩を踏み出す年代、次男の朱連飛さんも20歳の大台に達した。夫の連れ子である上の3人はすでに自立し、それぞれの道を歩んでいる。
気になるのは、子どもたちが母と同じアスリートの道を歩んだのかという点だ。長女の聖火さんは学生時代、馬術競技に打ち込み、全日本レベルの大会でも実績を残した。スピードスケートや自転車競技とは異なる舞台を選んだものの、動物と呼吸を合わせ、一瞬の勝負に挑む集中力は母譲りといえる。男子陣も学生時代からスポーツに親しみ、それぞれのフィールドで己を鍛えてきた。
母・聖子氏は子どもたちに競技を強制することは一切なかった。「自分で選んだ道を、最後まで責任を持ってやり抜くこと」。その教えを守り、子どもたちは親の七光りに甘えることなく、自らの足で人生を切り拓いている。