今回の研究が報じられた際、主要なSNSやネット掲示板では「地球の回転が止まる」「映画『ザ・コア』の事態が現実化した」「磁気シールドが消えて太陽風に焼き尽くされる」といった刺激的な言説が大量に拡散しました。
なぜこのようなセンセーショナリズムが生まれたのか。背景には、海外通信社が配信した記事の見出しに使われた「Core Reverse(内核の反転)」という刺激的なフレーズを、一部のまとめサイトやインフルエンサーが「地球自転の逆転」や「物理的な高速反転」と混同して拡散した構造があります。
これに対し、地震学や地球物理学の現場研究者たちは一貫して冷静な姿勢を保っています。観測精度の向上によって「今まで見えなかった地球中心の微細な呼吸が可視化された」こと自体が学術的なブレイクスルーであり、地球物理学の観点からは平穏な自然現象の一過程に過ぎないというのが学術界の一致した見解です。