ポートボールとは?バスケとの違いや台に立つルールの真相を徹底解説

ポートボールとは?バスケとの違いや台に立つルールの真相を徹底解説

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多くの日本人が「全国どこでも同じように親しまれている」と思い込んでいるポートボールだが、その歴史と普及実態を追うと、驚くべき地域偏差が浮かび上がる。その発祥の起源は、戦後間もない昭和20年代後半(1950年代)の大阪府堺市に遡る。

当時、堺市の教育関係者や少年指導者たちが「小学生でも手軽にボールゲームの楽しさを体験でき、集団規律と友情を育める新しいスポーツを作れないか」と知恵を絞ったのが始まりだ。学校の運動場や狭い空き地でも、リンゴ箱やビールケースを1つ置くだけで即席のコートが完成する機動性の高さが後押しし、堺市内の各校区・子ども会へと爆発的に浸透していった。

現在でも堺市およびその周辺の泉州地域において、ポートボールは「単なる体育の授業の教材」ではない。地域の「子ども会」が主催する公式リーグ戦が毎週のように開催され、専用のユニフォームに身を包んだ女子小学生たちが熱狂的な戦いを繰り広げる、確立されたローカルメジャースポーツなのだ。保護者や地域住民が審判ライセンスを取得し、強豪チームが競い合う指導体制は、他府県の人間から見れば異次元の熱量に映る。

一方で、全国の公立小学校における授業の取り扱いには温度差が生じている。文部科学省の小学校学習指導要領(体育編)では、中学年のボール運動として「セストボール」や「タグラグビー」「フラッグフットボール」といった新興教材が相次いで例示されるようになった。首都圏などの一部自治体では台からの転落リスクを理由に実施頻度が減少する一方、関西圏を中心に「基礎的な球技戦術を身につける最良の入門教材」として今なお不動の地位を守り続けている。

山崎 陸
著者

山崎 陸

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