近年、キー局が最も力を注いでいるのが夜の報道・ニュース番組の再構築だ。ネットニュースの即時性に勝つため、テレビのニュース番組には単なる事実の読み上げではなく、深掘りした解説や独自の視点が求められている。
日本テレビの「NEWS ZERO」やテレビ朝日の「報道ステーション」といった旗艦番組では、キャスターの役割がかつてないほど重くなっている。スタジオで原稿を読むだけでなく、みずから現場へ足を運び、当事者に直接インタビューを行う取材スタイルが定着した。
「原稿を綺麗に読むだけのアナウンサーは、もはや報道番組のメインに据えられない」と元キー局プロデューサーは語る。「突発的な重大ニュースが発生した際、速報をどうさばき、視聴者に安心感と正確な情報を届けられるか。修羅場をくぐってきた経験と臨機応変な言葉選びができる者だけが、夜の報道番組の椅子を勝ち取れる」。報道の現場は、実力派アナウンサーたちの真剣勝負の場と化している。