「自分は大きな土地など持っていないから安心だ」という考え方は極めて危険だ。2026年の日本において、急速に深刻化している「空き家問題」や「所有者不明土地」は、地面師にとって絶好のターゲットとなっている。
地方の実家を相続したものの放置しているケースや、所有者が高齢者施設に入所して管理が疎かになっている物件は、近隣住民の目が行き届きにくい。犯罪グループは法務局の登記簿を閲覧して所有者の情報を割り出し、不在に乗じて所有者になりすまし、第三者に勝手に売却したり、担保に入れて融資を引き出したりする。気づいた時には自分の土地に見知らぬ抵当権が設定されていた、という悲劇が実際に起きている。