市場関係者の間で最も熱い議論が交わされているのが、今後の三菱重工株価見通しと「一体どこまで上値を伸ばせるのか」という限界点の見極めです。国内大手証券や外資系投資銀行が発表する三菱重工アナリスト予想を見ると、多くのハウスが三菱重工目標株価レーティングを強気の「バイ(買い)」に据え置き、目標株価を段階的に引き上げる動きが目立っています。
アナリスト陣が強気スタンスを維持する最大の根拠は、防衛分野だけにとどまりません。脱炭素社会の実現に向けた原子力発電所の再稼働支援、さらには次世代革新炉「SRZ-1200」の開発プロジェクトにおいて、同社が日本の原子力サプライチェーンで代替不可能な独占的ポジションを握っている点が評価されています。加えて、アンモニア混焼ガスタービンや水素エネルギーの実用化など、2030年代に向けた次世代エネルギー市場の覇権を握るポテンシャルがバリュエーションを押し上げています。
テクニカルチャートに目を移すと、日足チャートでは25日移動平均線や75日移動平均線が長期的なサポートラインとして機能しています。株価が移動平均線から上方へ15%以上乖離したタイミングでは決まって利食い売りに押され、急激なボリンジャーバンドのスクイーズ(収束)とエクスパンション(拡大)を繰り返しながら下値を切り上げるトレンドラインを形成しています。「三菱重工株価どこまで上がる」という問いに対しては、業績コンセンサスの切り上がりに追随する形で中長期的な上値余地は残されているものの、短期的にはボックス圏での押し目形成を挟むサイクルが前提となります。