二人の関係性の原点を語る上で欠かせないのが、2016年公開の映画『四月は君の嘘』での初共演です。新川直司による大人気コミックの実写化作品であり、広瀬は天真爛漫なヴァイオリニストの宮園かをり役、山崎は心に傷を抱えた天才ピアニストの有馬公生役を演じました。
映画のクランクイン前、二人は楽器の演奏シーンのために半年以上にも及ぶ猛特訓に挑みました。ヴァイオリンとピアノという過酷な練習課題を共に背負い、スタジオで何時間も音を合わせる中で、演技を超えた戦友としての強い信頼関係が芽生えたとされています。当時の特番インタビューや宣伝イベントでも、広瀬が山崎に対して「現場の空気を一瞬で明るくしてくれる太陽のような人」と全幅の信頼を寄せれば、山崎も「すずちゃんの爆発的なエネルギーに引っ張られた」と互いを絶賛し合っていました。
しかし、映画公開直後に交際へ発展したわけではありませんでした。当時は双方ともに10代から20代前半の多感な時期であり、事務所からのガードも厳しく、純粋な役者仲間・友人としての距離を保ち続けていました。転機となったのは2020年代に入り、互いに日本アカデミー賞をはじめとする数々の栄冠を手にし、役者としての確固たる地位を築いた後のことです。共通の知人を交えたプライベートの食事会で再会した際、大人へと成長した二人が改めて意気投合し、約6年の歳月を経て真剣交際へと発展したと伝えられています。