Q1:出先で子どもの帯が完全にほどけてしまった場合、どう応急処置すべきですか?
A1:慌てて結び直す必要はありません。まず帯を一度完全に外し、子どもに大きく息を吸わせた状態で胴に2周巻き直します。手先とタレを通常通り1回固結びし、余った両端を左右から帯の内側(胴回りの帯の下)へ上から下へグイッと挟み込んでしまいましょう。リボンの形を作らず、帯の中に端をしまい込む「クルクル巻き込みスタイル」にすれば、鏡がない屋外でも1分で直せ、絶対に解けなくなります。
Q2:安全ピンを使って帯を固定しても問題ないでしょうか?
A2:原則として、子どもの浴衣に安全ピンを使用するのは避けてください。転倒時や何かに引っかかった強い衝撃でピンが開き、子どもの皮膚に深く刺さる事故が現場で毎年発生しています。どうしても固定力を補強したい場合は、安全ピンではなく、100円ショップ等で販売されている丸みを帯びた「着物用クリップ」や、プラスチック製の「ワンタッチ包帯止めテープ」を帯の重なり部分の内側に忍ばせる方法が安全です。
Q3:兵児帯のシワ加工が洗濯で取れてしまいました。アイロンをかけるべきですか?
A3:アイロンは絶対にかけないでください。兵児帯のシワ(しぼ)は摩擦力を高めて崩れを防ぐ重要な役割を果たしています。アイロンのスチームや熱でシワを伸ばして平らにしてしまうと、ツルツルと滑りやすくなり、帯結びが圧倒的に崩れやすくなります。洗濯時は優しく手洗い(押し洗い)をし、脱水後は絞らずに日陰で自然乾燥させることで、独特のふんわりとした摩擦力を長く維持できます。
Q4:兄弟や姉妹で浴衣を着せる際、手早く着付ける段取りのコツはありますか?
A4:まず全員の浴衣の腰紐締めまでを一気に終わらせ、帯結びは直前にまとめて行うのが鉄則です。腰紐を締めた段階で子どもたちに冷たい麦茶を飲ませ、トイレを済ませておきます。その後、フェイスタオル補正と兵児帯結びを一気に仕上げることで、帯を締めている時間を最短に抑え、子どもの集中力が切れてぐずるのを防ぐことができます。