店頭に並ぶメロンには「食べ頃の日付」が記載されていることも多いですが、家庭内の室温や湿度によって熟成スピードは大きく前後します。カレンダーの日付だけに頼らず、果実そのものが発するシグナルを五感で見極める技術が必要です。
最も信頼できるのがメロンの食べ頃サインとお尻の弾力です。メロンの底部分(花落ちと呼ばれるペソの部分)を親指の腹で優しく押してみてください。収穫直後は石のように硬い底が、「耳たぶ程度の柔らかさ」や、わずかに弾力を感じる状態になっていれば熟成のピークを迎えています。さらに、ツルの先端が細くしなびて茶色く枯れてきていること、果実全体からマスクメロン特有の上品で濃厚な甘い香りが立ち上っていることも決定的な判断材料です。
一方、室温に置いていてもメロンが追熟しない原因と対処法についても知っておく必要があります。冬場の冷え切った室内や、15度以下の環境では追熟が極端に鈍化します。もし室温が低く熟さない場合は、リンゴやバナナと一緒に紙袋へ入れて口を閉じてみてください。リンゴから放出される天然のエチレンガスが呼び水となり、休眠状態だったメロンの追熟を促すことができます。