この星に生まれて』が卒業式で涙を誘う本当の理由と歌詞の深い意味

この星に生まれて』が卒業式で涙を誘う本当の理由と歌詞の深い意味

話題沸騰中の この星に生まれて』が卒業式で涙を誘う本当の理由と歌詞の深い意味について、多角的な視点を整理して公開しています。

『この星に生まれて』の出自を語るうえで欠かせないのが、1992年から2001年まで放送されたNHKの自然科学ドキュメンタリー番組『生きもの地球紀行』の存在です。本作は1998年、同番組の3代目エンディングテーマとして世に送り出されました。作詞・作曲を担当したのは、同番組の初代テーマ曲『BELIEVE(ビリーブ)』を生み出し、学校音楽の勢力図を塗り替えた音楽家の杉本竜一氏です。

当時の制作プロデューサーや番組音楽関係者の回顧録によると、楽曲発注時のコンセプトは「大自然の過酷な生存競争の中で、奇跡的に命をつなぐ生命の尊厳を、子どもから大人まで共有できる普遍的なメロディに昇華すること」でした。これを受け、学校教育向けの合唱アレンジを担当したのが作曲家・教育音楽家の鹿谷美緒子氏です。鹿谷氏による同声二部合唱および混声三部合唱の編曲は、教育芸術社発行の楽譜を通じて瞬く間に全国の小中学校へと普及し、教科書採択とともに不動の地位を確立しました。

清水 千尋
著者

清水 千尋

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。