Q1:下痢がひどい場合、市販の下痢止め薬を服用しても良いですか?
A1:原則として自己判断での市販の下痢止め(止瀉薬)の服用は避けてください。抗菌薬による下痢は腸内細菌の乱れによるものですが、下痢止めによって腸管の運動を無理に止めると、腸内に生じた毒素や異常増殖した菌の排出が滞り、かえって症状を悪化させる危険があります。水分と電解質(経口補水液など)を補給しながら経過を見て、脱水の恐れがある場合や我慢できない状態であれば、処方医に整腸剤の追加処方を相談してください。
Q2:味覚異常(苦味)がつらい時、何か和らげる方法はありますか?
A2:抗菌薬の成分が唾液中へ分泌されるために生じる現象であるため完全に消すことは困難ですが、こまめなうがいや水分補給で口内を湿潤に保つこと、氷を口に含むことなどが有効です。また、柑橘類や刺激の強い食品は金属味や苦味を強調させることがあるため控え、ゼリーやプリン、冷たいスープなど喉越しの良い食事を選ぶと負担を軽減できます。通常は薬の服用終了後、数日以内に消失します。
Q3:1回分を完全に飲み忘れて半日以上経ってしまいました。どうすればいいですか?
A3:次の服用時間が迫っている場合は、忘れた1回分は飛ばして次の指定時間に1回分だけを服用してください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。余った1回分については、自己判断で服薬期間を8日目に延長して飲み切るのか、破棄して判定に備えるのか、処方されたクリニックや調剤薬局の薬剤師へ必ず電話で指示を仰いでください。
Q4:除菌に成功すれば、もう二度と胃がんの心配をする必要はありませんか?
A4:除菌によって胃がん発症のリスクは大幅に減少(約3分の1から半分程度に抑制)しますが、ゼロになるわけではありません。特にピロリ菌の感染期間が長く、すでに胃粘膜の萎縮(萎縮性胃炎)が進んでいた場合、除菌成功後であっても数年から十数年後に胃がんが発見される事例が報告されています。除菌成功後も1〜2年に1回の定期的な胃カメラ検査を継続することが医学的に強く推奨されています。