日本映画界における彼女の位置付けを不動のものとしたのが、是枝裕和監督による名作『三度目の殺人』だ。主演の役所広司ら実力派キャストと火花を散らす劇中で、彼女が見せた不気味なほどの美しさとミステリアスな佇まいは絶賛を浴びた。
この作品において、彼女の衣装は決して派手ではない。しかし、落ち着いた色調の洋服から覗く首筋や手首のライン、控えめながらも計算されたインナーのニュアンスが、事件の核心に潜む曖昧な嘘と真実を象徴していた。名優・役所広司との対峙シーンで見せた揺らぐ視線と衣装の調和は、映画史に残るサスペンスの妙味と言える。