新たな幸せを掴んだ矢先、さらなる試練が襲いかかる。2016年12月、ラモス瑠偉が脳梗塞で倒れ、緊急搬送されたのだ。一時は命の危険すら危ぶまれ、後遺症による言語障害や麻痺も懸念される緊迫した状況だった。
その危機を救った最大の功労者がファビアさんだった。異変を瞬時に察知して救急車を呼び、一分一秒を争う初期対応を完璧にこなした。その後も病院に泊まり込み、つきっきりで懸命なリハビリを支え続ける。
「妻がいなければ、今の自分は生きていなかった」
退院会見で彼が涙ながらに語った言葉は、飾らない本心そのものだった。過酷な闘病生活を経て、二人の絆は誰にも引き裂けない強固なものとなった。